文化服装学院のお友達と共に参戦してきた。
会場にたどり着くと、割と混んでいる。
来ているほかのお客さんもどことなくおしゃれな方が多く、それだけでワクワクしてくる。
真剣に作品を見ていると、同じように細かいところまで目を凝らして魅入っている方が。
「あー、この人も洋服がすきなんだなぁ」と勝手に仲間意識が湧いてきた。
とにかく、展示されている作品の保存状態がとても良い。
色あせや、古さを感じさせることなく、今すぐ着られそうなものばかり。
全部で11セクションあり、最後にサンローランの歴史をまとめた映像が約10分ほど。
かなり充実した展示会だった。
今回2か月前くらいから楽しみにしてたイヴ・サンローラン展だが、
実は私自身イヴ・サンローランのアイテムは持っていない。
色や柄が好きな私にはシンプルかつ上品すぎて正直好みではないからだ。
しかし!イヴ・サンローラン自身のコレクションは色使いが鮮やかで、様々な種類の違った素材を使用していたり、シルエットも個性的だったりと、今のコレクションとは違ったテイストですごく素敵だった。
色の合わせ方、オリジナルの柄、生地の使い方、どれをとっても興奮のレベルだった。
イヴ・サンローランにとって、洋服のモデルは女性。
当時女性が表現しにくかった思想を洋服で表現させてくれる、そんな女性に寄り添ったデザイナーであることを強く感じた。
Fashion fade, style is eternal.
この言葉はイヴ・サンローランが残した有名な言葉だが、まさにその通りで、その普遍的なstyleを確立させたのがイヴ・サンローランなのかもしれない。
文化のお友達と話しながら、ふと一つの疑問が湧いてくる。
どうして有名なデザイナーはみなヨーロッパ出身なのか。
デザイナーだけでなく世界的に有名な画家もヨーロッパ出身者が多い。
芸術的感性やセンスはなぜヨーロッパからなのか。
歴史が関係しているのか、教育的な影響なのか、社会的背景なのか。
これに関して、検証すると一つの論文が書けそうだ。